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欧州以外で初めてとなる、「TOMRA LEADS」を開催

リサイクル選別装置で世界シェア75%を持つトムラソーティング株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:佐々木恵)では、リサイクルの世界トレンド、選別ソリューションの最新動向など、リサイクルに関する世界動向を紹介するイベント「TOMRA LEADS(トムラリード)」を、10月17日・18日の2日間に渡り、滋賀県守山市にて開催致しました。

11 12月 2018

「リサイクルの未来と展望」のテーマのもと、日本のリサイクル・ソリューションの最先端を行く企業や団体、リサイクルビジネス担当者、メディアを中心に大勢の参加者が集まり、欧州以外の開催としては初となる日本での開催となりました。

 

世界人口の増加に伴い、排出される廃棄物の量がますます増える中、現在、その多くが埋め立てや焼却により処理され、結果として価値ある資源が不用意に廃棄されています。クローズドループリサイクル・分別回収・デポジット制度・拡大生産者責任制度などは健康の方法に一石を投じる良い取り組みで、二次資源を有効活用することに貢献しています。

このような情勢下、トムラソーティングはあらゆる廃棄物の選別ソリューションを開発・提供することにより、廃棄されていく高品質な資源を回収し再び世に送り出す手伝いをしています。

 

イベント当日は、ドイツよりトムソーティング・リサイクリング上級副社長のトム・イング(Tom Eng)、ビジネスディベロップメント担当のオリバー・ランバーツ(Oliver Lambertz)、ノルウェーROAF社 タルヘ・スコブリー(Terje Skovly)氏が参加。日本からは、プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 久保直紀専務理事、加山興業株式会社 加山順一郎代表取締役、株式会社エフピコ 冨樫英治環境対策室ジェネラルマネージャー、(公財)廃棄物・3R研究財団 藤波博調査部長、3R活動推進フォーラム 理事兼事務局長がセッションの講師として参加。現在のリサイクルのトレンド、これからのリサイクルについて講演をしました。

トムソーティング・リサイクリング上級副社長のトム・イングは、「エコサイクルについて、我々は現在の廃棄物量のほんのわずかな部分しか価値化ができていない。さらなる変革を推進するためには、各業界のプレイヤーが一体となって立ち向かう必要がある。」と語っています。また、ビジネスディベロップメント担当のオリバー・ランバーツは拡大生産者責任(EPR)について、「持続可能性の社会基盤、並びに政府、企業、およびより広いコミュニティのためのウィン・ウィンの創出。」という、ビジネスの利点を強調しました。

 

当日は、2つのグループに分かれ、MSW(都市固形廃棄物)を中心に一般廃棄物の今後に関するセミナーを中心に行うグループと、産廃・建廃・容器リサイクルなどを中心に展開されるグループに分かれ、リサイクルの最先端を体感した他、トムラ導入ユーザー3社を訪れています。

 

■巌本金属株式会社 http://www.iwamotokinzoku.co.jp/

自動車シュレッダー処理。ASR (Automobile Shredder Residue、自動車シュレッダーダスト)からメタル回収、選別。

工場の1ラインにつき、「ファインダーポリ(FP)」と「コンビセンス(CS)」の2台を設置。第1工程:すべての金属を回収 (FP)、第2工程:ワイヤー類の選別 (CS)、第3工程:ステンレス鋼部品の選別 (FP)、第4工程:銅製部品の選別 (CS)。全非鉄金属回収から、ハーネスワイヤー選別、ステンレス選別、銅素金属選別を行っている。

 

■株式会社大剛 http://www.yasuda-group.co.jp/corporate/aboutus/daiko.html

自動販売機からの回収資源(PET、缶、ガラス)から、「オートソート」を使用してペットボトルを選別。事業系ビン、缶、ペットから「オートソート」によりペットボトルを回収。機械一台につき、1シフトごとに6名分のコストを節約し、処理能力を50%向上。

 

■富士車輛株式会社 http://www.fujicar.com/

トムラのテスト用施設に富士車輌が出資。トムラソーティングの選別機を備えたテストセンターを有する。センサー、ノズルピッチ変更可能で多くのアプリケーションに対応。


 

■セッションスピーチ

「サーキュラーエコノミー ~準備はできていますか?~」

トム・イング トムラソーティング上級副社長

「拡大生産者責任(EPR)ケーススタディ」、「一般廃棄物 混合回収・MSWについて」

オリバー・ランバーツ トムラソーティングビジネスディベロップメント

「一般廃棄物混合収集からのマテリアルリサイクル実例」

タルヘ・スコブリー ノルウェーROAF

「日本の容器包装とリサイクル」

久保直紀 プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 専務理事

C&D現場でのケーススタディ」

加山順一郎 加山興業株式会社 代表取締役

PETボトルtoトレーリサイクル」

冨樫英治 株式会社エフピコ 環境対策室ジェネラルマネージャー

「これからのリサイクル」

藤波博 (公財)廃棄物・3R研究財団 調査部長、3R活動推進フォーラム 理事兼事務局長

 

 

トムラソーティングでは昨年、過去最高の売上を記録するなど世界各所で注目を浴びており、現在、日本においても各種リサイクル機器の導入を積極的に進めております。

今回、初の日本での「トムラリード」開催により、今後、日本でも環境/リサイクルの意識が一層進むよう、積極的に取り組んでまいります。