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焼却灰リサイクル

一括回収された一般廃棄物やその他の廃棄物の焼却には、相当量の焼却灰残渣が発生します。これには非常に多くの有価金属が含有されています。 世界で排出されている焼却灰残渣の量は急速に増大しています。これは、ドイツのTaSi (2005年)やスイスのUSG (2000年)を始めとする法律で埋め立てが禁止され、焼却に頼る新たな動因が生まれているためです。

用地不足のためや国際的な環境目標達成のため、廃棄物処理の手段として焼却を考えなければならない国は今後増えていくと考えられています。 2012年、操業中の廃棄物熱処理工場の数は世界中で約2,150ヵ所あり、その年間廃棄物処理量は約2億5千万トンに上りました。

焼却処理の後、投入廃棄物の約25~35%が灰残渣として残ります。 この焼却灰残渣は、しばしば建築材料や充填材として使用されていますが、金属含有量が高いことから、廃棄物処理ビジネスにとって商業的・環境的なチャンスであると言えます。

焼却灰から鉄金属および非鉄金属を回収する作業は、焼却業者のリサイクル業務の重要な割合を占めています。 この回収作業は、これまで磁石により行なわれ、金属の90%以上が回収されてきました。 しかしながら、渦電流選別機は非鉄金属に対して同等の効率では機能しないため、その回収率は最大でも40%に過ぎません。

金属全回収に対する関心の高まり

焼却灰残渣からの金属回収作業は、TITECH ファインダーを焼却灰リサイクル処理に導入し、既存装置をサポートすることによって、大幅に向上します。 既存の処理工程にTITECH ファインダーを導入することにより、直ちに金属の歩留まりを最小限に留め、収益を最大限に伸ばすことが可能です。

さらに、形状・密度・元素情報・色彩などの素材と特性を判別するTITECH選別機を用いて、焼却灰残渣をさらに詳細選別することができます。 その一例として、TITECH エクストラクト [XRT]が挙げられます。これは材料の密度情報を利用してアルミをアップグレードし、有価値の重金属を回収します。

最新の焼却灰選別アプリケーションでは、TITECH エクストラクト [XRF]の 技術が使用されています。 亜鉛や金・銀などを含む貴金属を原子組成の違いにより、認識・選別を可能にするものです。 TITECH エクストラクト [XRF] 技術は、焼却灰から重金属を回収する作業で特に効果を発揮します。

 一括回収された一般廃棄物用焼却炉は、リサイクル業界が直面する多様な課題や環境関連法の増加により、数々の変更を余儀なくされる可能性が高いと言えます。 トムラソーティングのTITECHセンサー選別機は、廃棄物処理ビジネスによって、現在の課題を克服し、将来に自信を持って取り組めるよう、サポートするものです。

焼却灰選別に関する詳細は、当社までお問い合わせください。

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